Small Photo Diary

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とにかく感じのよいこざっぱりした田園や手入れの行き届いた広大な公園、あるいは森と接する渓谷、そこに突然、大学の頃ずいぶん世話になった、教育者として尊敬できる女性の教授が現われ、家族を見るかのように恥ずかしくなった。川辺にごろごろしている灰白色の大岩のひとつに釣り人のようにちょこんと座り、おっとりと何か話しているようだった、いくらか若返ったようでなによりだ。とてもじゃないが見ていられなかった。じっさい、リズムにのって手首を上下に振っている、愉しそうに鼻の上に小じわをつくって、まさか本当に釣りを趣味にでもしているのだろうか? 銀色のモジュールが組み合わされた、小ぶりな山をはるかに凌ぐ巨大鉄塔が山並みの斜面に突き刺さっていた、山を礎とするありえない風景、まるで子供が適当に突き刺したみたいだ。教授は鉄塔の足元、がっちり物々しい鉄柵を前にして、規模の異様さがその風景を歪ませているようだった、背を向けたまま、考え深げに頷いていた。半身になって、ちょっとこちらを振り返る。人というのは考えることに尽きることだけはありえない、とでも言わんばかりだった。