Small Photo Diary

Photo Diary, QuickSnap(写ルンです), iPhone SE, Voice Memos, Camera, DSC-RX100, その他の日記(https://mitsueyou.hatenadiary.jp/), Tumblr(https://yumitsue.tumblr.com)

・夜に、地面にへばりついてたむろする猫の群れの手前を抜ける狸、その異国の豚のような、夏に痩せた、手早く切り抜いたような角ついたシルエットの野蛮さ! 不意に見てしまった自分の後ろ姿のようだ。

・『北斎 富嶽三十六景』(岩波文庫,日野原健司=編,2019) 。いまさらながら「富嶽三十六景」を初めてじっくり見たのだが、すごく面白い。どうしていままで誰も教えてくれなかったのだろう? なんと気持ち悪い図像の数々か(良い意味で)。感覚を使役させら…

・『カフカ・セレクション』(ちくま文庫,全三巻,平野嘉彦 編訳,2008)を読む。刊行以来、何度も読み返してきたが、今回久しぶりに読むと、驚くべきことに今まででいちばん面白かった。親しい故郷のように懐かしく、甘い水のように身に染みた。カフカの散…

・「練馬区立美術館コレクション+ 植物と歩く」(練馬区立美術館,2023.7.02~8.25) ・小規模なコレクション展で、知らない作家ばかりだけれど、真夏、ひんやりとした部屋の中で植物に関わる絵画をじっくり見られてよかった。 ・《グラジオラス》靉光(194…

初蝉

anonym

鑑賞メモ #3

・古書市にて、匿名の家族アルバム(1941?)を見る。東京郊外に住んでいたと思われる家族の、主に小学校低学年くらいの少女を中心としたもの。家族と女中(?)、飼い猫、親戚、お出かけ先(上野、多摩川、京王閣など)での記念写真。撮影年代は1938年から4…

鑑賞メモ #2

・千葉市美術館で「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」(2023/1/13–2/26)。年々、いわゆる洋風画(とくに江戸末期から明治初期の「泥絵」あたりまでの、技法から題材にいたる模倣と流用を主にする絵画)に対する興味が大きくなってきたとこ…

鑑賞メモ #1

・東京国立博物館の常設展示にて、長谷川等伯《松林図屛風》(16C,東京国立博物館=所蔵)と、伝周文《四季山水図屏風》(15C,東京国立博物館=所蔵)。ほとんどこの二作品ばかりを行ったり来たりして見ていた。どちらも心底素晴らしく、屏風というメディ…

若者

・あるきっかけで、久しぶりにダーウィン『ビーグル号航海記』をぱらぱら読んでいるが、この時のダーウィンが若者だったことを意識すると生々しく感じられて俄然おもしろい。1809年生まれで、出港したの31年末、つまり22歳。まるで自分もまた22歳で、若き博…